第125回 平成25年3月24日 宮城県南三陸町 泥かき・瓦礫撤去等

第125回 平成25年3月24日 宮城県南三陸町 泥かき・瓦礫撤去等 「一般参加者37名・スタッフ3名」

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群馬県では桜も咲き始め、春を感じさせる暖かい日も増えてきましたが、この日の南三陸町は気温が一桁代と、まだまだ肌寒い中での作業でした。

作業をした場所は前回に引き続き南三陸町の「上の山」という地区。
我々が作業をやらせてもらうのも、今回で7回目になります。

震災から二年が過ぎ、参加者の皆さんもそれぞれの思いで参加し、作業を通していろいろな事を感じてくれました。
そんな皆さんの感想を、今回も帰りのバスで聞いていますので、その一部をここで紹介します。

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○震災から二年が経ち、被災された方達の二年の重さを改めて感じた。

○3月11日前後は報道で賑やかだったけど、ここから寂しくなっていくのは勿体ないと思うので、継続してボランティアに参加していきたい。

○掘り出した瓦礫を誰かが黙々と運んでくれているのを見て、自分がやっている作業を支えてくれている人が必ずいるんだなと思い、支え合いや助け合いの大切さを感じた。

○学生として将来の進路に向け勉強に励みながらも、自分の出来る事をやっていきたい。

○街の様子や掘り出した瓦礫の量を見て、地域によって復興の進み具合が違うのを感じた。

○自分の周りにもボランティアをやってみたいが行動に移せない人が大勢いるので、今度は誘って参加したい。

○昼休みに行ったご飯屋さんで出会った、お店の人や地元の人達の心の温かさに感動した。

○2月に初めてボランティアに参加したことで、今年の3月11日は去年と感じ方が変わった。

○南三陸町に入った時に見えた大きな工事現場や、新しい店舗が出来た事で無くなった仮設の店を見て、町が少しづつ前に進んでいるのを感じた。

○一年振りに立った被災地で、自分なりにいろいろな事を感じ、考える事が出来て、充実した時間が過ごせた。

○前回参加してから一年経つので作業内容が違うのかと思っていたけど、一年前とあまり変わらない作業だったので 復興にはまだまだ時間がかかると思った。

ここからは、初参加の方達の感想です。

○実際に南三陸町に来た事で空気や寒さを感じ、震災当時は寒い中、心細かったろうなと改めて思った。

○普段は募金活動等をしているが、実際に現地に行かないと自分の気持ちの踏ん切りがつかないと思い参加した。

○震災から二年「何かしなければ」とずっと思っていた。

○掘っても掘っても出てくる瓦礫には心を痛めたが、一日に出来た作業ではあまり進んだ気がしなかったので、また参加してお手伝いがしたい。

○震災から二年経っているのにも関わらず、更地の多さや、建っている家の少なさ、出てきた瓦礫の量など、復興が思っていたより進んでいない事に驚いた。

○地元の方や、他県から参加しているボランティアの人達と交流する事ができ、自分にとっても良い経験になった。

○津波でグチャグチャになった洗濯機を見て、大変な事が起こったのを実感した。

○鉄道に携わる仕事をしているので、気仙沼線の線路や、JR志津川駅の今の姿を見て悲しい気持ちになった。

○他の人達の感想を聞いて、震災や復興支援の事を自分達の中で真剣に考えている事を感じた。

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今も震災の事に感心を持ち今回初めて参加してくれた13人の方達や、約一年振りに参加してくれた7人の方達、そして活動を始めた時期はそれぞれ違えど定期的に参加してくれている17人の方達。
一日共に汗を流し、同じ風景を見、「感じた事」や「思った事」を感想として話し、聞く事によって、震災や復興支援に対する気持ちを、あの時バスの中に居た42人全員で共有出来たのではと思います。

自分自身、震災から二年ということもあったので、昼休みを利用して高台にある志津川小学校まで行ってみました。
グラウンドには仮設住宅が建っていて、そこから見える南三陸町の姿には
「もし自分がここに住んでいたら、どんな気持ちでこの景色を見るだろう」
と思い、南三陸町のスタッフの人から以前聞いた
「作業をして瓦礫を撤去する事も大切だが、高台の仮設住宅に住んでいる人達に自分達が頑張って作業をしている姿を見てもらうことで、少しでも元気になってもらえれば……。それも大切な活動の一つ」
という言葉を改めて感じ、午後の作業にも一層力が湧き、帰りに買い物をさせてもらっている「ヤマウチ」の人達の元気な姿には、逆に元気をもらって帰ってきました。

あの日、参加してくれた皆さん、本当にお疲れさまでした。
そして、良い感想をありがとうございました。

二年という月日が流れましたが、復興には、まだまだ時間も人手も必要です。

なるべく多くの人達に自分が見てきた事、感じた事を伝えてください。
その中で、感心を持ってくれた人がいたなら、その時は一緒に参加してもらいたいと思います。

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写真は現地スタッフの許可を得て撮影しました。
南三陸町の姿を、少しでも多くの人達に分かってもらい、復興支援に携わる人が増えてもらえれば幸いです。

(新井)

 

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