2012年11月25日(日) 南三陸町

☆活動報告 2012年11月25日(日) 南三陸町☆
一般参加者31名+スタッフ3名

車内の大半はいまだ夢の中、バスが南三陸町へ入った午前7時前、外気温は氷点下でしたが、海上に昇ったばかりの朝日が真っ正面からわたしたちを迎えてくれて、なんだか寝覚め心地の暖かな一日のスタートとなりました。
今回はひさびさの漁業支援、志津川漁港でホタテの耳吊り作業をお手伝いしてきました。
海ナシ県民のわれわれには聞き慣れないワードですが、「耳吊り」とは、ホタテの稚貝の耳をドリルで小さく穿ち、ロープにムカデの脚状に付いているカギに引っ掛けていく作業のことで、できあがったものを沖合の養殖場に設置する、要するに、ホタテ養殖の前準備のことです。
現場へ赴くと、地元の皆さんはすでに作業中、なんでも前夜22時に北海道から稚貝が届いてより徹夜で働き詰めとのこと。わたしたちも慌てて作業に加わります。
耳吊り作業は6つのテーブルに分かれて行いました。最初は要領を得ないことで、だいぶまごついたりもしていましたが、休憩を挟んだあたりからは皆さん各々コツをつかんだようで、ふと振り返ると、お喋りしながら余裕班と、もくもく没頭班と、テーブルによって取り組み方は異なるようでしたが、どなたもだいぶリズミカルに熟練したご様子でした。
また、男性の幾人かは、耳吊りではなく耳を穿つ作業やホタテを各テーブルに運ぶ作業に勤しんでいましたが、お借りした防水の前掛けや胴長を着て働く姿は、地元の方?と見紛うばかりにサマになっていました。
泥かきや瓦礫撤去に較べて一見安易なようにも思えるこの作業でしたが、立ちっ放し(運がよければ座りっ放し)の単純作業というのもなかなか身に堪えるものです。まだ昨冬味わったような痛いほどの寒さではありませんでしたが、やはりこの時期、じっとひとところで手作業していると相当底冷えすします。が、志の高い皆さんは寒さになど負けていません。それどころか、今回はいつにも増してたくさんの笑顔が咲いていました。
地元の方との交流、別段深い話をするわけではありません。テーブルにホタテが山積みにされる度に冗談めかして歓声をあげたり、ホタテが少なくなると「早くおかわりー!」と見栄を張ったり。そんな中、地元のお父さんがふと「みんながこうして来てくれるから、よし!やるぞ!という気になれるんだよ」とおっしゃります。「コレを自分たちだけでやっていたら本当にキリがない…」それを聞き、わたしたちの手がよりいっそう迅速に動きます。「でもさすがベテランの方には敵いませんねぇ」と言うと、「ベテランじゃないんだよ。震災前はコレやってなかったから」という笑顔でのお応え。あぁ、そうだったのか…
今回は、桐生の見せどころ「ラスト10分」がとくに顕著に現れていたようでした。「あと何分? あ~じゃあロープもう1本いっちゃおう! ホタテちょーだい! あれ? もう2本いけるかな? おかわり! 早く!」なんて声が飛び交っていました。

以下、参加者の皆さんからもお言葉頂戴いたします。

・初めて見る被災地に衝撃を受けたが、作業する中で、学校では味わえないような素敵な経験ができた。一緒に頑張った皆さんとの出逢いも嬉しかった。ぜひまた参加したい。
・楽しくて一日があっという間に過ぎた。
・逆に自分のほうが得るものの多い一日だった。作業場の方々やヤマウチの従業員さんたちが最後、笑顔で手を振って見送ってくださったのがとても印象的だった。
・明日からまた仕事だが、今週もまた1週間頑張れる、そんな体験ができたと思う。
・なかなか体験することができない漁師さんのお手伝いで、地元の方々との交流ができて本当によかった。今日のことをボランティアとして直接現地に足を運べない人たちにもお話して、いつまでも震災が忘れられることのないようにしたい。
・今日は多くのホタテと知り合うことができ、たいへんありがたく、また愛おしく思った。近い将来あのホタテたちが立派な大人になって食卓で再会できることを楽しみにしている。
・このような作業は初めてでとても新鮮だった。今日はここ最近で一番集中してひとつの事に取り組めたと思う。現地の皆さんが徹夜で作業していたことを感じさせないくらい親切にわたしたちを迎えてくださったのがとても嬉しくありがたかった。感謝したいと思う。
・以前、漁業支援でサンドバッグを作ったことがあり、その時には南三陸の漁師さんたちの男らしさ、逞しさに惚れ惚れしたが、今日は奥さんたちの懐の深さ、優しさ、温かさを感じた。震災後の新聞で、南三陸町の男の子が将来の夢として「漁師になりたい」と書いていた。その頃の南三陸の町はまだめちゃめちゃで、漁業の復興など夢じゃないかと思ったが、少しずつ形になってきていることが確認できて嬉しい。
・最初に行程表を見たときは、けっこうタイトなスケジュールで大変そうだと思ったが、実際終わってみるとそんな気持ちは全く残っておらず、逆に、被災地の方々に協力できたこと、それからこのバスの中にいるメンバーと出逢えたことがすごくよかった。なんかクセになっちゃいそう。

みなさん、たいへんお疲れさまでした!
また、漁港のお父さんお母さん、本当にありがとうございました! とても貴重な経験をさせていただき、その上差し入れまで戴いてしまい、参加者一同、心より感謝しております。
それもこれも、南三陸町災害ボランティアセンタースタッフの皆さんのお蔭と思っております。いつもありがとうございます。今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。

※写真は漁港の方に許可をいただき特別に撮影させていただきました。


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