平成24年10月13日 宮城県本吉郡南三陸町

活動報告 宮城県本吉郡南三陸町 2012年10月13日(土)
太田医療技術専門学校(救急救命科21名、歯科衛生科6名、教員2名、教員助手2名、事務局1名)+その他1名(作業監修)計33名

今回の作業現場は細浦という地区でした。作業内容は住宅敷地の瓦礫撤去と分別です。
一緒に現場に入った製薬会社の方々と合わせて、約50名での作業となりました。
太田医療の生徒の内、10名が未経験者でしたが、経験者がサポートしつつ、太田医療の総リーダーを任された救急救命科の女子生徒の号令の元、1日、力いっぱい作業を行いました。

今回も生徒達に現場のほぼ全てを任せました。引率の先生方も、生徒達に作業の指示を出したりはせず、生徒達と一緒になって1日活動しました。作業の組み立ても人数の割り振りも、総リーダーと2人のサブリーダーの判断です。
自分達で考え、工夫しながら、またボランティアセンターの現場リーダーとも調整を行いながらの作業は、やはり難易度は高かったようですが、リーダーを中心に一つにまとまり、かつリーダー経験者のサポートもあって、太田医療らしい、スピーディでパワフルな1日になりました。
毎度の事ながら、彼らのモチベーションの高さとチームワークには驚かされます。

今回の活動では、作業前に南三陸町の現場リーダーから、一人の地元の男性を紹介されました。
千葉茂喜という方です。満面の笑顔がとても印象的な方でした。
休憩時間には、作業現場の近くの天文屋さんという店で販売している、自然薯を生地に使ったパンを差し入れして下さいました。
「この地区の集会所は津波でなくなってしまったが、必ず建て直して、今まで撮った写真を飾るんだよ」
ボランティアの姿を撮影し続けて、1500枚にもなっているそうです。この日も、生徒達や、一緒に作業をした製薬会社の方達に声をかけながら、作業風景や休憩している姿をカメラにおさめていました。生徒達とも仲良くなり、バスに乗って現場を離れる時は、バスが見えなくなるまで、ずっと手を振り続けていました。
千葉さんがどういう方かを知ったのは、帰りのバスの中で、WEB版河北新報の取材記事を読んだ時でした。

千葉さんの笑顔は、今の南三陸町の姿そのものであるように感じられました。


下記写真をクリックすると大きくなります。
01 分別中
01 分別中
02 差し入れの自然薯パンを食べる
02 差し入れの自然薯パンを食べる
03 仕上げ
03 仕上げ
04 片付けて撤収
04 片付けて撤収