2012年6月30日(土) 南三陸町

 

太田医療技術専門学校 救急救命科15名・歯科衛生科10名・教員3名 +スタッフ2名
去年の石巻、南三陸に続き、太田医療の学生さんたちがこの災害ボランティア活動に参加してくれるのはこれで3度目です。前回、前々回の目覚しい活躍ぶりがわたしたちスタッフの記憶にも鮮明に残っていたので、引率する側も心から楽しみにしていました。
現場は竹川原、他にも多くの団体さんや個人登録ボランティアさんたちが入って、住居跡地の瓦礫撤去作業を行いました。辺り一帯、そこに家々が立ち並んでいた面影はすでになく、わずかに残された建物の基礎からかつての町の姿を想像することは難しい状況です。今回初めて被災地を訪れたという学生さんたちも多い中、周辺の山の塩害で変色してしまった木々や、現場に転がる捻じ曲げられた鉄筋や巨大なコンクリートの塊を前に、津波がどれほどの高さでやって来たのか、どれほどの威力で襲ってきたのか等々互いに語り合い共有し合いながら、この信じがたいような光景を現実のものとして受け入れようとしている様子でした。
この日は予報より遙かに暑くなり、陽射しと湿度でまるで熱帯のような環境での作業となりました。しかし、学生さんたちも先生方も一様に埃や汗にまみれながら、また、痛いほど日焼けしながら、時間いっぱい大きなブロックを掘り返したり、また、細かい作業も非常に丁寧に仕上げてくれました。そのバイタリティーにはただただ感嘆するばかりです。

帰りには、防災対策庁舎に寄って全員で手を合わせました。「実際ここに立ってみると思ったよりもずっと高くて、この建物を津波が飲み込んだなんて信じられない」という学生さんの言葉が印象的でした。この防災対策庁舎も8月中旬に解体が決まったそうですが、市街地では徐々に公共建築物の取り壊しが進んでいます。それはもちろん復興への前進なのですが、と同時に、撮るものがなくなったらますますメディアの関心が遠のくのではないかと危惧されます。その分、現場を知るわたしたちが「語り部」の役を果たさなければなりませんね。

以下、学生さんたちの感想です。

ほぼ1年ぶりの南三陸だったが、町の風景がほとんど変わっておらず驚いた。復興は、少しずつ進んでいくのだと思う。今回で終わりにせず、これからも協力し続けたい。
初めて参加したが、実際に被災地の様子を見て衝撃を受けた。1年以上経ってもあの状況というのは大変だと思うが、みなで協力し合ってボランティア活動ができてよかった。
今日やったことを忘れずに、自分の人生の糧として、今後の人生に役立てていきたい。
初めてのボランティアで正直疲れたけれど、いろいろ知ることができ、行ってよかった。
今日体験したことをいろいろな人に伝えていきたい。継続することが大切だと分かったので、これからも自分にできることをやっていきたい。
南三陸は2度目。前回は、昨年11月に、被災した幼稚園の卒園式の炊き出しをやった。今回は瓦礫撤去だったが、作業前後では景色が異なり、みなで協力すればこれだけのことを成し遂げることができるのだと分かった。前回訪れた時と較べて町の様子にあまり変化は見られないが、取り壊される前に防災対策庁舎へ行くことができ、その当時のことを自分なりに重く受け止めることができてよかった。

また、引率された先生方のお言葉もご紹介させていただきます。

この震災に関する報道が激減する中、このままではいけないと思い今回のボランティア活動を企画した。特に、卒業後、地域の人々の命や財産を守る立場になる救急救命科の学生たちには、今日の体験を通じて、人の痛みというものをよりいっそう感じられるようになってほしい。
みなの感想の「衝撃を受けた」「いろいろなことを感じた/考えた」――言葉にしてしまえば同じだけれど、その内容はひとりひとり違うはず。自分にとってのそれは何だったのか、もう一度しっかり考えてみてもらいたい。そして将来は、自ら進んでこういった活動のキッカケを作り、旗揚げできるような人になってもらいたい。
みなさんお疲れさまでした! 今回のみなさんとの活動を通じて、スタッフも、よしまた次回も頑張ろう、そして、この活動を次世代へ繋げていこうという意欲に駆られています。どうもありがとうございました!

 

写真をクリックすると大きくなります。



















戻る