6月2日~3日(一泊二日) 陸前高田市

活動報告 6月2日~3日(一泊二日) 陸前高田市 参加者  17名 リーダー 金子、高橋、小野里、岡田、粟田

 いつもより大きな荷物を持った皆さんが三々五々桐生駅南口に集合、それぞれの想いを乗せて定刻にバスは出発しました。
震災で荒れた路面を背中に感じながらもバスは順調に走り、一関経由で7時半ごろ陸前高田市のボランティアセンターに到着しました。

初日の作業は仮設住宅の草刈りでした。広田半島はその付け根部分を広田湾と大船渡湾の二方向から津波に蹂躙され、震災後しばらく孤立していた地域です。幸い高台に位置するモビリア(オートキャンプ場)は無傷で残り、震災直後はたくさんの方が避難所として滞在され、現在は仮設住宅が立ち並んでいます。
現場のオリエンテーションでは、「今日は草刈よりも、被災された方の話し相手になってください。それが一番のミッションです。」との指示がありました。
私自身も、ご自身も津波に流されたうえ、ご子息を亡くされたという方にお話しを聞きましたが、体感しなければ出てこない感覚や状況の描写に固唾を飲んでうなずくしかありませんでした。
また、働く場所を一瞬にして失った漁師さんの話を聞かれた参加者もおられ、想像を絶する体験をされた方々のお話しを直接ご本人から聞くことができました。

 二日目も広田半島の現場で、偶然にも二週間前にお世話になったKさんの田んぼのすぐ隣でした。個人のお宅があったところですが、今は更地で、細かい瓦礫が無数に残り、草刈りと瓦礫拾いが主な作業でした。
 地主さんご夫婦や山梨のボランティアと一緒に作業しましたが、ここでも地主さんから迫り来る津波の様子や現在の生活など、さまざまなお話しを聞くことができました。
 当日は天気も良く、風が心地よい作業日よりでしたが、目の前に広がる更地と、そこが生活の場であったことを示す無数に散らばった陶器の破片などがわれわれに突きつけられた現実でした。

 以下、参加された方の感想です。

<作業や被災された方とのお話しを通じて>

<一泊の企画について>

<その他>

 

今回は、仮設住宅に入るという貴重な体験をさせていただいたうえ、被災された方から直接お話しをうかがったことで、参加者それぞれがあらためて東日本大震災や被災された方と今後どのように向き合うかを考える良い機会になったと思います。

これから夏草が生い茂る季節になります。被災された方は、以前の生活を取り戻すために非常に忙しくされており、ご高齢の多く、今後、草刈の手伝いを望まれる方が増えるのではないでしょうか。
「NPOにいがた災害ボランティアネットワーク」の李事務局長が5月30日の研修(主催:桐生災害支援ボランティアセンター)で指摘されていたとおり、震災直後の「命を守る」状況から、「元に戻す」「暮らしを支える」段階へと現地のニーズは変わりつつあります。ただ、確実に言えることは、「ニーズは変わっても、無くなったわけではない。」
ということです。ニーズが有る限り、何らかの形でお手伝いできれば、と思います。
 また李事務局長は、「有事の際に大切なのは、平時のネットワークづくり」とも話しておられました。一連の活動が、有事に役立つネットワークの礎になれば、とも思います。

 大変長くなってしまいましたが、最後に、モビリア(前出のキャンプ場)の公式HPによれば、「ヒロタ」とはアイヌ語で「美しい砂浜」の意味とのこと、陸前高田市を一望できる展望台から見た荒涼とした風景に、一日も早く「美しい砂浜」と「緑」が戻ること期してやみません。

 

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