2012年3月25日 陸前高田市

参加者:一般参加者33名+リーダー2名(新井、粟田)

今回もたくさんの初参加の皆さんを乗せて定刻に桐生駅を出発、雪に悩まされることもなくバスは順調に走り、午前7時の時報を聞く前に「一本松」が見えてきました。
ボランティアセンターに到着すると、山の斜面に雪が残っているものの、肌を刺すような寒さは去り、固い木の芽に春を告げるしっとりとした空気が満ちていました。
 ただ、この春の天気もなかなかの曲者で、晴れていたと思ったら曇り、ときおり雨や時雨が落ちてくる一日となりました。現場前の入り江も、「春の海、ひねもす、のたりのたりかな」と芭蕉に詠ませた顔を見せたかと思うと、強い東風に吹かれて白波を立てるなど、荒々しい表情も見せていました。

今回の現場と作業は前週(第80回)と同じで、土嚢による法(のり)面の保全でした。
 作業内容は、前週の報告にゆだねることとしますが、ボランティア活動や土木作業の経験の多寡にかかわらず、まるでこれまで何度も一緒に作業をしていたかと錯覚するようなチームワークのとれた皆さんの動きに爽快感と尊敬の念を禁じえませんでした。

帰路、初参加の皆さんから、「予想以上の惨状に驚いた。」「自然の力を実感した。」「あの光景は忘れない。」と現実に圧倒されたことや、「初参加で不安もあったが、一日、楽しくがんばることができた。」と素直な感想をいただきました。
 また、さまざまな事情で今回が初めての参加となった方から、「ようやく、のどに刺さった小骨が抜けたような気持ちになれた。」「この企画が続いていて良かった。」との声もあがり、被災地のためだけでなく、こうした気持ちに応えることができる活動であることを改めて教えていただきました。
そして、ほとんどの方から、「これからも参加したい。」「現地のニーズがあるかぎり続けたい。」と頼もしい言葉が続き、中には「次は○月○日に参加します。」「これからは月一ペースで参加します。」という方も複数おられました。

最後に、参加された方の素晴らしい言葉をお借りして、「微力は無力ではない。」と固く信じ、活動を支えてくださる全てのステークホルダーに感謝しながら、これからも皆さんと一緒に活動を続けたいと思います。

 

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