開催日 平成24年3月18日 現場 岩手県 陸前高田市 小友町字矢ノ浦 作業内容 土のうを使用した、土止め作業
参加人数 一般参加者36名+リーダー2名(新井・小野里)
作業現場に向かうため、ボランティアセンターを出発しようとした瞬間、地震が発生。(後日、調べたら震度3でした。)
そんな展開からのスタートでした。今回の作業内容は、土止め作業。
津波で岸の側面がえぐられてしまい、土砂崩れの危険性が高まっているので、それを防ぐ為に、土のうで削れた斜面を覆っていきました。
土のうに使う土は、岸下の平地一面の土を整地するイメージで、盛り上がった土を掘って土のう袋に詰めて使用。
前日までにも他のボランティアの人達が入って作業をしていたので、その続きをやらせてもらいました。
作業現場は、小友町字矢ノ浦にある小さな漁港内。
一番高い所で10メートルはある斜面の上には道路があり、もし台風等の大雨でこの斜面が崩れたらと思うと、住民の人達の為に気合いを入れて作業する事が出来ました。参加者の7割の方が初参加で、参加者全体の男女比は男性6割、女性4割。
年齢、性別、初回複数回参加、関係なく見事なチームワークで作業をこなしてくれました。崖のような斜面に、土のうを積み上げていく人。
バケツリレーのように、土のうを斜面の上に運ぶ人。スコップで土のう袋に土を入れる人。
袋を広げて土を入れやすくする人。
作業をした38人がそれぞれの仕事を頑張ってやってくれたおかげで、崩れていた斜面に約1500個の土のうを積み上げる事ができ、表面が削れ草木の生えていない斜面のほとんどを覆う事が出来ました。頑張って斜面の上に土のうを持ち上げいたのか、休憩時間に大の字になって斜面に横になる男性陣。
「大きな石が無くなった方がキレイになる」と言ってネコに積んで運んでくれた女性陣。
20歳前後の息子さん二人と参加したお母さんの土のうに土を詰める三人のやり取り。
土のう袋に土が詰めやすいように口を作って準備してくれていた年輩の女性。
土のうの積み方が最初は分からなかったものの最後には職人芸のようにキレイに積んでいった男性陣。
「やってみたいから」と言って斜面での土のう運びをやってくれた女性陣。
最後の最後に他の現場からやってきた2トン車一台分の土のうをリレーで運んだ力自慢の男性陣。
そんなドラマが作業をしていた場所の、そこかしこで見られる事が出来ました。漁港という事で現場を去る時に、海から戻ってきた漁師さんが手を振って見送ってくれたのには、参加者一同、嬉しくなりました。
帰りのバス内での参加者の人達の感想では、
「土のうは重かったけど、一つ一つの重さに復興の一歩一歩を感じた」
「ガラスの割れた建物の横で野球をしている少年達を見て、復興に少しづつ近づいているのを感じた」
「学校の先生を目指しているので、今日の経験を子供達に伝えたい」
「テレビでは分からない現場の状況は想像を超えていた」
など、皆さんいろいろな事を感じてくれていました。なかには、
「個人で来るのは大変なので、継続的に活動をしてくれている事に感謝」
と言ってくれた方もいましたが、今まで参加してくれた人達、1人1人のおかげで自分達も活動を続けてこれたと思っています。今回、参加してくれた36人の皆さん、そして行きと帰りに我々の命を守ってくれた2人の運転手さん、本当に本当に、ありがとうございました。
今回の復旧作業のように現地には、まだまだいろいろな作業あります。
これを読んでくれた方で、何か心に響いた方がいましたら是非、参加してください。よろしくお願いします。現地の人の気持ちを思うと写真を掲載するのはためらわれるところですが、現地の状況を知ってもらうためにやむを得ず掲載させていただきました。
今回も長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 (新井)
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