2012年3月17日(土) 一般参加者35名+リーダー(川田・金子・粟田)
南三陸町における24回目のA班ボランティア活動です。
伊里前という、わたしたちにはもうすっかりお馴染みの地区での作業となりました。この一帯は、すでに片付けが済んだものと思っていましたが、道路際から少し離れると、まだまだボランティアの手が入っていない箇所がかなりあるようでした。
今回の依頼は、この地区の『三嶋神社』で近々祭礼があるということで、神社周辺の瓦礫撤去・分別を任されました。わたしたちの作業している少し先では、やはりその祭礼の下準備なのでしょうか、地元の方々が、塩害で立ち枯れてしまった樹木の伐採作業をされていて、「遠いところありがとうね」とわざわざ声を掛けに来てくださいました。
あいにくの雨模様でしたが、責任ある仕事を委託され、祭礼の日、地元の方々が瓦礫を踏まずに神社へと向かえますようにと願えば、自ずと手足に力が入ります。小さな食器の欠片から、これが流されてきたとは信じられないような大きな石まで、雨のために視界も足下も悪かったのですが、みな、目を皿のようにしたり、周りの人と声を掛け合い協力し合ったりしながら、ひとつひとつ確実に作業をこなしていきました。
午後になると雨脚が強まり、作業は14時前に中止となってしまいましたが、参加者のみなさんからは、「もうちょっと片付けてしまいたかったのに残念」「今回は時間いっぱいできなかったけれど、その分は次回に挽回したい」といったお声が聞かれました。
帰り際には、近くの仮設商店街へお買い物に来ていらした方からたくさんの差し入れをいただいてしまいました。「わたしたち、宮城県民なものですから、せめてもの感謝の気持ちです」……ありがたいやら申し訳ないやらで、わたしたちも本当に感極まる思いでした。この場をもちまして、参加者一同を代表し、いま一度、心よりお礼申し上げます。ところで、ボランティアセンターと現場の往復の車窓からは、桐生の小・中・高生も協力した田束山の折り鶴が見えました。すでに圧倒されるような数の鶴が虹のように並んでいますが、まだまだ今後も増え続けるそうですから、次回、またここを通り掛るのが楽しみです。
春休みということもあり、今回は、多くの学生さんが参加してくれました。
みなさんの感想の一部を紹介いたします。
初参加の方からは…ボランティアはすごいと思った
南三陸町に着いて、正直、言葉が出なかった。1年が経ったのに、想像を絶する光景が広がっていた。瓦礫拾いは地味な作業だけれど、それをボランティアがコツコツやることが大切なのだと気付いた
日帰りで何ができるかと不安だったが、実際は充実した活動ができた。参加費が安く、継続し易いと思う …等々
リピーターの方からは…地元の方から家が流された話を聞き、当たり前の生活ができている有り難みを改めて実感した。これからも、自分のできる事をできる限りやっていきたい
道具の数が限られていたが、それをよく活用して作業できたと思う。若い頃、三陸鉄道を利用して旅行したが、今、あの無残な線路の姿を見ると、一刻も早く復旧させたいという気持ちに駆られる
毎回思うことだが、「東北の力になりたい」という共通の思いを持った人たちと一緒に作業をすると、とてもよい影響を受ける …等々
ご参加くださったみなさん、雨の中、たいへんお疲れさまでした! そして、現地リーダーさんをはじめ、今回もわたしたちの活動を支えてくださったたくさんの方々、ありがとうございました!
※写真は現地リーダーさんの承認のもと撮影されたものです。
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