1月14日 宮城県志津川 瓦礫の撤去・分別作業。

 1月14日(土) 一般参加者17名+リーダー(金子・高橋・粟田・小野里)

 天気予報によると、この日の南三陸町の最高気温は「0℃」、皆それなりの覚悟を固めていたためか、「思ったほど寒くないね」などと声を掛け合っていましたが、やはり、午後になると急に風が勢いを増して、寒いというよりは痛いような感覚に耐えながらの作業となりました。(とくに手足の冷える女性には、この時季、作業用手袋の下に軍手を重ねたり、靴用カイロを使用することをお薦めします。)

今回ガレキの撤去と分別を行ったのは伊里前という、桐生のメンバーにはもうすっかりお馴染みの地区。この日は「うたちゃんばし」のこちら側、先月13日にオープンした「伊里前福幸商店街」の目の前の住宅跡地での作業となりました。瓦やコンクリート片、窓ガラスや食器の破片などを拾っていると、商店街の一店舗からひとりお母さんが出ていらっしゃって、我々にありがとうとお礼をおっしゃるので何かと思えば、その現場というのが、お母さんのお宅の建っていた場所だったのだそうです。
「何もかも持っていかれちゃった」と虚しげに見渡しながら、ふと、「あそこが玄関」とわたしたちに指し示してくださった箇所には、確かにそれらしき材質のタイルが敷かれていました。「でも、みんな逃げて助かったから、それで良しとしなきゃ」
お昼休みには、温かいお茶と干し柿を差し入れしてくださり、本当に助かりました。やはり、「顔の見える支援」というのは、より一層気持ちが引き締まるように思われます。お母さんのお店で買った「絆ロール」(ロールケーキ)美味しかったです。

さて、作業のほうですが、無数に散らばった細かいガレキを拾う作業というのは、何度やっても途方に暮れてしまいますし、腰の弱い方などにはしんどい作業だと思います。完璧に仕上げたいと思う一方、短い活動時間で少しでも広範囲を片付けたいという焦燥感にも襲われ、指示を出す方といたしましても、たいへん難しいところです。しかし、この日も全員が、砂煙の舞う中、かじかんだ手で破片を拾い集めたり、凍った地面と取っ組みあったりと、おおいに奮起していました。帰りのバスがあれほど静かだったのも頷けます。
皆さん、本当にお疲れさまでした!
ご参加くださった皆さんはもちろんのこと、現地VCスタッフさん、リーダーさん、ほっトイレをご用意くださった方、赤城観光運転手さん、そしてお母さん、ありがとうございました!

ここでひとつ注意事項を。釘の踏み抜き事故が数件起きています。今後参加される方には、長靴の中に、必ず、踏み抜き防止用の中敷をご用意されますようお願いいたします。
それからもう1点、もし、参加当日に風邪等の症状がある場合、たとえご自分では大丈夫と思っても、長時間のバス移動の密閉された空間で、他の参加者への感染が懸念されますので、ぜひ参加をご辞退くださいますよう、お願いいたします。

※今回、現地リーダーさんのお許しをいただいて、活動の写真を数枚撮らせていただきました。





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