12月18日 宮城県南三陸町伊里前 瓦礫の撤去・分別作業

 
12月18日(日) 一般参加者21名 + リーダー(金子・新井・國友)

深夜1時桐生駅出発→7時ジャスト南三陸町VC到着。
途中、高速道路の気温表示に「-6℃」とあり、厭な予感はしていましたが、現地到着直後に吹雪きはじめ、みるみるうちに一面真っ白。活動の決行自体が危ぶまれましたが、幸い、間もなく太陽が顔を出し、あたりにも色彩が戻ってきました。
この日の作業は、前日の足工大の学生さんたちからの引き継ぎ。前日より多少風が強かったように思われましたが、伊里前川を挟んだ対岸に13日にオープンしたばかりのプレハブ商店街「南三陸歌津伊里前福幸仮設商店街」から流れてくる音楽を聴きながら、ありとあらゆる種類の瓦礫(…毎回「瓦礫」と書いてはもっと適切な言葉が思い付かないものかと反省します。それらは、もともとは、どなたかのお宅の一部だったり、日用品として生活の一部を為していた物なのですから…)を掘り出し、その後、久し振りの泥かきも行いました。満潮のため、側溝に溜まった泥はぬかるんでいて、それを掻き出す作業は予想以上の重労働となりました。

今回、半数近くの方がボランティア活動初参加でした。
帰りのバスの感想では、初参加の方々のご意見と、リピーターもしくはベテランの方々のご意見とが半々ずつ聞かれ、お互いの刺激になったのではないかと思います。
「初めてテレビの中の風景を目の当たりにした驚き」のコメントは、毎回我々を初心に戻らせてくれます。また、「このタイミングで初めて参加して申し訳ない、もっと早く参加すればよかった」と仰った方もいらっしゃいましたが、とんでもない!震災から9ヶ月が経ち、しかも、寒さが厳しくなった中で参加を決意してくださった皆さまに対して、感謝この上もない思いです。
一方、リピーターさんたちからは…
・自分たちの作業したところはキレイになったように見えるけれど、ちょっと目を上げるとまだまだ酷い状況である
・仮設の商店街で地元の方々と触れ合うことができた
・避難経路の学習の大切さについて
・時間に制限があり、作業を途中で切り上げなければならないのは悔しいが、今回我々が足工大の学生さんたちの作業を引き継いだように、またこの現場も次に入るボランティアさんが引き継いでくれて、そうやって、知らない人たちとの支援の繋がりがあるのだということを実感できた
…等のご感想をいただき、我々も大いに頷き、大いに勉強させていただきました。
また、もう何度もご参加いただき、この日が実はお誕生日だったというYさんからは、「好い誕生日を過ごすことができた。大変な作業ではあったが、この痛みや疲れがいつまでも体に残っていてほしい」という非常に深いご感想をいただき、胸を打たれました。

南三陸町VCでも、暮れの訪れに伴って、長期ボランティアの方々が次々と帰郷され、年明け以降の活動に危機感を覚えているそうです。そんな時だからこそ、桐生災害支援VC泥かき班としては、なんとしても支援活動を継続し、末永く被災地を応援し続けたいと考えています。原形をまったく留めないほどに破壊されてしまった町の中を、瓦礫を避けながら通学する子どもたちの姿を見ていると、寒さも寝不足も疲労も忘れてただただ頑張ろうという気持ちになります。今回参加してくださった皆さんも、この震災を風化させないために、ぜひ、目にした光景や胸を衝いた感情をできるだけ多くの人に語っていただけたらと思います。

次回は25日、クリスマスです。
寒さが募り、がむしゃらに体を動かして怪我をしてしまうケースが出始めています。ご参加くださる皆さまには、十二分の防寒対策と作業中の注意をお願いいたします。
長くなりましたが、最後に、参加者の皆さんと、2日間に渡ってご指導くださいました現地リーダーのCさんに心より感謝いたします。おつかれさまでした!


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